こんにちは、千葉みなと教室の高松です。
現在、学校は春休み中ですが特に中学生の保護者の方は、お子様の内申点を把握できているかお知らせしたいのと(把握しておくべきです)、内申の計算方法を知らない方のために今日は記事をアップします。
千葉県ご出身の保護者の方や、上のお子様がいる、高校入試は(親として)初めてではない方には当たり前のお話ですが意外とご存じない方もいらっしゃるので「知らなかった」という方はぜひご参考にしてください。
私の経験上、受験間際になって「内申がこんなに重要だなんて知らなかった」「学校の先生も教えてくれなかった」とおっしゃる方がかなりいらっしゃいます。
親として、お子様と内申の話をする場を作り、来る新学期に向けて「このまま頑張ろう」なのか「あといくつ上げよう」なのか、話し合っておくことは非常に大切です。
春休みはそういう意味で、夏休み、冬休みとは大きく違います。
1 公立高校の内申計算方法は「都道府県によって」違う
まず、これを知っておくことが重要です。
東京都は中3の内申のみ調査書に記載され、実技科目は加点があります。
神奈川県は中2の内申+中3の内申×2が調査書に記載されます。
中3重視の傾向ですよね。
千葉県は中1、中2,中3の内申が調査書に記載されます(3年分合計です)。
東京出身の保護者の方は「内申は中3だけ頑張って上げれば良いんでしょ」と思うことでしょう。
危ないですよね。
千葉県は中1学年末(後期とは別)、中2学年末、中3の12月に出る内申をすべて足して合計点で見られます。
9科目です。
例えばこの3回の内申がすべて「オール3」だと合計は「81」です。
27×3ですからね。
すべて30だと、合計は90となります。
さあ、今回のお子様の内申点はいくつだったでしょうか?
2 オール3は「真ん中」ではない
通知表は5段階評価ですから、お子様が3を取っていると「平均」であるとか「真ん中」であると思いがちです。
ふつうはその認識で良いのですが、公立高校の合格基準内申を見てみると、「そうではない」ということがわかります。
今日、一番お伝えしたいことはこれです。
以前は「相対評価」で成績をつけていたので「通知表で5(4)を取る生徒と1(2)を取る生徒の数は同じ」でした。
今は絶対評価なので「1を取る生徒はほとんどいなくて5を取る生徒は1を取る生徒よりも多くいる」状態になっています。
同じように「2を取る生徒より4を取る生徒の方が多め」になっています。
だからと言って学校側は5、4をたくさんつけてしまうことはできません。だいたい30~32が平均になるよう調整しています。
ということは今の中学生がもらってくる内申の平均は30~32であると知っておかなくてはなりません。
もし27(オール3)が真ん中(平均)であれば受験できる公立高校も半分はないとおかしいです。
下記の表をご覧ください。内申27(合計81)の生徒が受験できる公立高校は少ないのです。
※この表は千葉県で模擬テストを作っている模試会社のデータです(R4年用)
いかに多く「4」を取るか、取れるかで公立高校入試の選択肢は大きく変わります。
「オール3+4がいくつかある」のが真ん中なのです。
ちなみに定期テストでは「40点」取れれば、内申(通知表)は3がつきます。70点の生徒も内申は3になります。
3 内申対策は3年生になってからでは遅い
具体例で見てみましょう。
この表で見ると検見川高校の合格基準は内申が109(オール4)・偏差値が58となっています。
1年生から3年生までの内申合計が109あり、偏差値58を取れていれば60%の確率で合格できるということがわかりますね。
ではもし1年生の内申が30だったら、2年生、3年生でどうやって挽回すれば良いのか。
109―30=79 →2年生・3年生で内申79を取れば109に乗る、残り2年間で内申79が目標になります。
79÷2=39.5 →今30の内申を39、40まで上げる必要があるということなのです。めちゃくちゃ大変です。
全科目の内申を上げなくてはなりませんから、お子様の負担は相当なものです。
「いや、それは無理」「だけどどうしても検見川に行きたい」という時はどうするのか。じつは手はあります。
ここで塾の真価が問われるのです。ちなみに私が預かってきた生徒で一番内申を上げた生徒は、1学期で「12」上がりました。
本当です、すごいですよね。
9科目で7上がった、8上がった、9上がったという生徒もいました。
要は「内申を上げるぞ」と本気になれるかどうか、なのです。
「こうすれば内申は上げられる」と明確に教えてあげて、周りの大人たちが本気で応援してあげると内申は上がります。
(話を戻して)さあ、ではこの生徒の場合どうするのか、です。
私なら「2年生・3年生で内申36を取ろう」「偏差値は62まで上げよう」「定期テストは5科目420~430点」と戦略を立てます。
公立入試は「内申+本番の点」で決まるので、内申が少し足りなくても本番の得点でプラスできれば合格できます。
それでも限度はあるので基準マイナス10までが許容範囲ですね(経験上)。
この生徒は内申が36まで上がると、30+36+36で合計102になります。
検見川の基準-7なので本番の得点次第で合格できるのです。
偏差値基準は58ですが、内申のマイナス分をカバーする必要があるので目標偏差値は62(+4)としました。
このようにお子様の内申によって、公立高校合格までの戦略は変わります。
1~3の話をこの春休みにできている生徒と、できていない生徒では日々の勉強への取り組みも変わるでしょう。
▢志望校に対して内申も偏差値もONしている
▢志望校に対して内申はマイナス、偏差値はONしている
▢志望校に対して内申はONしていて、偏差値はマイナスしている
▢志望校に足して両方マイナスしている
それぞれの状況に合わせた戦略と指導が求められます。
もし今、塾に通っているのにこのような話をしていない塾だったら、すぐに面談の希望を出し、室長の考えや戦略を聞いたほうが良いです。
手遅れになってしまいます。
このような話もなく「春期講習では〇コマ受けてください」と根拠も戦略もなく勧めてくる塾を信用してはいけません。
まずは「学年末のお子様の内申がいくつだったか」確認してみましょう。
そして、「あれ?志望校まで内申が足りない、どうしよう」と思ったらぜひミチテクへお電話を。
お待ちしております!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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